レンブラント《自画像》作品解説

たいと
こんにちは!たいとです!今回は、レンブラント《自画像》の解説をしていきます!

作品概要

作品名:自画像

作者:レンブラント・ハルメンソーン・ファン・レイン

制作年:1660

所蔵:メトロポリタン美術館(アメリカ)

作者の簡単なプロフィール

レンブラントは、ネーデルラント連邦共和国の画家で、バロック期を代表する画家の一人。大画面と、光と影の明暗を明確にする技法を得意としました。

絵を観察しよう。何が描かれてる?

たいと
まず、何が描かれてるかをあげてみましょう。これは見たまんまかな。
自画像。

暗い背景

斜めの帽子。

顔にが当たってる。

たいと
・・・こんな感じかな?では、細かく作品の特徴を解説していきましょう!

作品の特徴

自画像

この作品の主題は自画像。レンブラントは生涯を通して油絵やエッチングで何枚も自画像を残しています。当時、画家の自画像は買い手がいなかったので、基本的に絵の研究をするためにこれらの自画像を描いていました。どれも特別な衣装や作り込まれた雰囲気で飾られてきましたが、年老いるにつれてだんだんと幻想的な設定から逸脱していきました。

特に晩年の自画像は、彼の人生と感情の起伏をありありと映し出していて、見る者の心により強く訴えるようなものになっています。

『キリスト昇架』『ヨセフの夢』『聖ステバノの殉教』など、聖書物語を題材とする絵画においても、レンブラントは群集の中に自画像を含ませています

▼年代ごとに異なる様々な自画像

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いろんな種類の自画像がありますね!

光の使い方

レンブラントは「光の魔術師」と呼ばれ、その異名が示す通り光を塊で捉えるという独特の手法を編み出しました。作品の一点に、暗闇に鋭く差し込むスポットライトのような光線が当てられ、その部分を強調すると同時に、暗闇の部分を逆に強調しました

モデリング

レンブラントは、陰になる部分には暗い絵の具を何層にも重ね、反対に明るい部分にはモデリングという画面に凸凹をつける手法で、白く明るい絵の具を分厚く乗せて強調しました。

時には、数センチ盛り上がっていることもあり、「レンブラントの自画像の鼻はつまめる」と言われていました。

写実的なタッチ

レンブラントは、まるで自然をそのまま模倣しているかのような写実的なタッチが特徴的。生々しいほどのリアリティが魅力なのですが、当時はそれゆえに批判されてしまったこともありました。

作品の評価

彼は沢山の弟子と共に大規模な絵画活動を行い,数多くの作品を残しました。

その多くが素晴らしい評価を受けましたが、そのうちの大半はレンブラントを名義とした、弟子が作り上げたものであるという事が研究によって判明しています.

コラム①:過去最多盗難数を誇るレンブラントの絵画

レンブラントの絵画は、比較的小さいものが多かったので、何度も盗難の被害に遭っています

レンブラントの《ヤコブ・ド・ヘイン三世の肖像画》は過去に4度も盗難に遭っていることから、『お持ち帰り用レンブラント』と言われています。

▶︎アート界の闇。絵画が盗難されるということ。

コラム②:人工知能がレンブラントの絵を完全再現!?

人工知能が描いた「レンブラントの新作」(写真:WIRED

2016年にレンブラントの「新作」がオランダでつくられたと発表されました。なんと人工知能がディープラーニングで作品の特徴を分析し、3Dプリンターを使って“レンブラントらしさ”を再現。人間の才能と技術を模倣することに成功したそうです。

レンブラントの筆跡などのデータは大量に残っていることから、データを元に形状と構図、画材を計算するソフトウェアによって構成され、肖像に仕上げられました。

たいと
人工知能で絵画を再現できるなんて驚きですね!
たいと
いかがでしたか?レンブラント《自画像》は、ニューヨークメトロポリタン美術館にあるので、NYに訪れた際はぜひ観てみてください!

▶︎NYメトロポリタン美術館の本気。ヴェルサイユ展の世界観が素晴らしすぎた。

▼もっと詳しく

レンブラントの生涯は、常に順風満帆ではありませんでした。息子や娘を失う不幸や借金時代など、壮絶な人生を送ったレンブラントの生涯にも興味がある方はぜひ!

▼画集

629点にも及ぶ膨大なレンブラントの作品のほぼすべてを網羅した画集。

▼ART DAIRY「1日1つアートを観よう」

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たいと

ニューヨークの大学に留学中の23歳。 絵は描けないけど美大生。 『アートをもっと身近に』をテーマにアウトプット。海外生活や旅のことも書きます。 現在、ニューヨークで若者のクリエイターコミュニティを運営中。