道端で200ドル入った財布を拾った

ニューヨークのクイーンズとマンハッタンの間にある小さな離れ小島”ルーズベルトアイランド”は景色が綺麗で、一人で散歩するにはもってこいだった。

あっ!!!!

財布が落ちてる!

公園の脇を歩いていると、足元に黒い財布が落ちていた。一瞬立ち止まって、周りを見渡す。

遠くでフリスビーで遊んでいる子供がいるが、近くに財布に気づいている人はいない。

後ろをチラッと振り返ってる。落としたらしき人の影も見つからなかった。

そっとしゃがみ込んで手にとってみた。小銭が入っているのか、ずっしりと重い。

黒い長財布。よく見ると表にPaul Smithと書いていた。安くはなさそうな財布だ。もう一度後ろを振り返ってから、中を見てみた。

財布の中には現金が全部で$200ドルくらいとカードが何枚か。確認すると、デビットカードと顔写真のついたカードだった。

顔写真の方のカードは英語の表記ではなかったので読めなかったが、写真には黒髪の男が無愛想に写っていた。

「こいつは今頃財布を落として焦っているんだろうなぁ。」

そう思うと少し気の毒になった。交番に届けてやるか。

スマホを出して、交番の場所を調べようと、すると”ネットワークエラー”とでた。

「あーそうだ。すっかり忘れていた。通信制限がかかってて、外でネットが使えないんだった。」

とりあえず歩きながら交番を探すことにした。

ーーー歩くこと10分。陽射しが落ちて、少し肌寒くなってきた。

「くそ。寒くなってきたなぁ。っていうか交番が見つからないだけど。」

ふと、頭に財布の中の$200という数字がよぎる。

$200あったら、前から欲しかったBOSEのスピーカーが買えるな。数日間はうまい飯食えるし。

いやいや、交番に届けるんだ。

それから数分歩いたが、交番は見当たらない。とりあえずフリーwifiのあるところに行って、場所を調べよう。

あったかいコーヒーを飲みたくなったし、近くにあったスタバに入った。店内は少し混んでいた。

客の列に並んでいる間、スマホをネットに接続して、交番を調べた。Googleマップによると、交番はそこまだ少し歩かないと行けないということが分かった。

「あーめんどくさい・・・。」

正直、人の財布を届けるのになんでこんな歩き回らないと行けないんだろうと思った。

「そもそも公園で財布を落とす方が悪い。ましてはここはニューヨークだ。今まで、自分がなくしたものが返ってきたことがあったか。ないだろ。」

そう考えたら、財布を交番に届けるのもバカバカしくなってきた。

「ニューヨークで落し物なんて、返ってこない。誰かが落としたものはこうやって巡り巡って、拾った人が使っていくもんなんだよ。」

列の先頭にきた。

「オーダー何にしますか??」

「ドリップコーヒーのトール。あ、いや。グランデで。」

Paul Smithの黒い財布から5ドル札を取り出した。


はい!空想終了!

財布を落としたのが、僕ですwwww

財布を拾った側のストーリーを妄想で書いてみました。

いくら探してもなかったけど。俺の財布拾った人は、せめてこれくらいは悩んでて欲しい!

そして、その誰かの生活が少しでもアップグレードしたなら、もう俺は良しとするよ・・・・。

ニューヨークで財布を落とした僕が悪い。僕が悪い。僕がぁ・・・・・・・・泣

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ABOUTこの記事をかいた人

たいと

ニューヨークの大学に留学中の23歳。 絵は描けないけど美大生。 『アートをもっと身近に』をテーマにアウトプット。海外生活や旅のことも書きます。 現在、ニューヨークで若者のクリエイターコミュニティを運営中。