こんにちは、そろそろアメリカのピザに飽きてきたたいと(@taito212)です。
先日ツイッターに、コマ送りで撮影したPhotoshopを使った水彩風のレタッチ動画を投稿したところ、少しばかり反響がありました。
最近ハマってる水彩風のPhotoshopレタッチ。
早送りにして動画にするだけで、やり手感でる不思議。#photoshop pic.twitter.com/WTdiq8GK8g
— Taito Katsumata (@taito212) 2018年2月21日
という訳で、今回は初の試みですが、Photoshopで写真を水彩画風にするテクニックについて紹介したいと思います。
今回使用するのは、この画像です。
加工に使うオススメのブラシ
このテクニックには、水彩風のブラシが必要なので、持っていない方はこちらの2つをダウンロードしてください。
水彩画風の大きめのブラシ
Free Hi-Res Watercolor Photoshop Brushes
水しぶきのようなブラシ
hi-res splatter brushes 02
元の画像を水彩画風に加工する
加工までの準備
まず初めに元になる写真をPhotoshop上で開いて、サイズを決めます。上にある「イメージ」→「画像解像度」でサイズを変更します。
今回はブログのアイキャッチ用の画像なので655×437にしました。
次に「新しいレイヤーを作成」を開きます。ここで、レイヤーの背景は白にしてください。
フィルタギャラリーで画像を加工
加工した画像のレイヤーにカーソルを合わせ、「レイヤー」→「スマートオブジェクト」→「スマートオブジェクトに変換」を選択し、選択レイヤーをスマートオブジェクトに変換します。
スマートオブジェクトに変換すると、レイヤーの画像の右下に小さなマークがつくので確認してください。
次に、フィルタギャラリーで画像を加工していきます。
「フィルタ」→「フィルタギャラリー」→「アーティスティック」→「カットアウト」を選択します。
次に、フィルタの「レイヤー効果」を調節していきます。
選択レイヤーの下に「スマートフィルター」、「フィルタギャラリー」の文字が加わり、その右に隅にマークがあるので、そこをダブルクリックします。
すると、「描画モード」を設定する画面が出るので、「通常」を「スクリーン」に変更します。
このままでは少し効果が強すぎるので、「不透明度」を「50-60%」くらいに変更します。
ここまでできれば、あとは同じ要領で加工を加えていきます。
「フィルタ」→「フィルタギャラリー」で、次は「ブラシストローク」→「ストローク(斜め)」を選択。
同じように、レイヤーの右端にあるマークをダブルクリックし、「描画モード」を「スクリーン」に、「不透明度」を「50-60%」に変更します。
次に、スケッチの下書き風の加工を加えます。
「フィルタ」→「表現手法」→「輪郭検出」を選択します。すると画像の輪郭が検出されます。
選択レイヤーの中に「輪郭検出」の文字が追加されるので、先ほどと同じようにその右端にあるマークをダブルクリックして、「描画モード」を変更します。
今度は、「描画モード」を「通常」から「乗算」に変更します。「不透明度」は「50-60%」に変更します。
ここまでの作業で加工は完了です。
ブラシツールでよりリアルに
画像は水彩画風になったので、次はブラシツールとレイヤーマスクを使って、よりリアルにしていきます。
レイヤーマスクを作成
画像のレイヤーを選択した状態で、右下のアイコンから「新規レイヤーマスクを作成」します。
選択したレイヤーの横に、マスクレイヤーが出てくるので、そこを選択し、Ctrl(Command)+Iで「階調を反転」します。
画面の方は真っ白になりますが、それで大丈夫です。
ブラシツールの設定
最初にダウロードした「水彩画風の大きめのブラシFree Hi-Res Watercolor Photoshop Brushes」のBrush2を選択し、(筆のようなタッチであれば、他のものでも可)、「ブラシサイズ」を「120-180」に設定します。
次に画面中央右にある「ブラシ設定」を選択し、「ブラシ設定」パネルの左側のパネルを選択し、「シェイプ」と「散布」にチェックを入れます。
「シェイプ」→「サイズのジッター」と「角度のジッター」を共に「50%」に設定。
「散布」→「散布」を「200%」くらいに設定。画像の大きさによるので、下のグラフを見ながら適度にブラシがばらつくように調整する。
ブラシを使って画像を浮かび上がらせる
ブラシの設定ができたら、レンヤーマスクを選択し、ブラシツールの色を白に設定。
画面をブラシで浮かび上がらせていきます。画面中央部やメインの部分はブラシを重ねて濃くします。
ポイントは画面の端っこは塗りすぎないこと。ブラシの跡が残るように塗ります。
水しぶき風ブラシで水しぶきのようなエフェクトをつける
塗り終わったら、右下のアイコンから、画像のレイヤーの下に「新規レイヤーの作成」をします。
新規レイヤーを選択した状態で、「水しぶきのようなブラシhi-res splatter brushes 02」の「#1」のブラシを選択します。
「ブラシサイズ」を「300」くらいに調整し、「カラーパネル」を選択します。「カラーピッカー」が表示されるので、画面中の空や背景の色をクリックします。
色を選んだら、ブラシで塗ります。水しぶきのブラシは、画面の端に2箇所ほど使います。ブラシはワンクリックで十分です。
水しぶきの色が濃いと不自然なので、レイヤーのやや右上にある「不透明度」を「60%」くらいにします。
Camera Rawフィルターで温かみのある仕上げに
水しぶきをつけ終わったら、画像の微調整を行います。
右下にあるレイヤーの一番上のレイヤー(元の画像レイヤー)を選択し、Shift+option(alt)+Ctrl+Eを同時に押すと、「すべての表示レイヤーのコピーをターゲットレイヤーに結合」できます。
結合したレイヤーを選択し、「フィルタ」→「Camera Rawフィルタ」を選択します。
あとは、お好みの色になるまで調整するだけです。
ポイントは、「色温度」を若干暖色系よりにして温かみをだすこと。
また「ハイライト」を下げて、「シャドウ」をあげると、霞んだような画になります。
色の調整などを済ませたら、隣のアイコンを選択し、「レベル」を調節します。
水彩調の薄めかつ、色がしっかり見えるように調整しましょう。
調整が終わったら出来上がり。
水彩風の加工の完成です。
こんな感じの仕上がりです。
その他の作品紹介
同じ方法で作った作品がこちら。
バラナシinインド
水彩画風加工で、風景も淡く美しく。
ジャイサルメールin インド
CDジャケットのような一枚。
サメット島inタイ
夕日の暖かさが水彩だといい感じです。
シェムリアップinカンボジア
人物像でもおしゃれになりますね。
まとめ
いかがでしたか?
Photoshopで簡単に作れる水彩画風加工のテクニックを紹介しました。
慣れてしまえば、10分もかからずできるようになるので、試してみてください。
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