こんにちは、ニューヨーク留学中のたいと(@taito212)です。
皆さんは、美術の歴史をどれくらい知っていますか?
美術史には、ルネサンス期、バロック、ロココ、印象派、キュビズムなど、その特徴や時代によって、区分分けされています。
各区分で、既存の芸術に対する革命を起こそうと、いろんな分派が生まれたり、流行が生まれたりしながら、現代まで続いている訳です。
今回は、各時代の中からエントリーされた美女たちの頂点を決める大会、
題して、『ミスユニバース開催!美術史No.1美女は誰だ?』
を開催したいと思います。
パチパチパチパチー(拍手)
開会会長の話
まずは、開会にあたりまして、開会会長の私、勝俣の方からコメントさせていただきます。
審査基準
次に、今大会の審査基準ですが、本家ミスユニバースの選考基準にベースにしつつ、今大会の独自の採点方法に沿って、点数を付けていきたいと思います。
本家ミス・ユニバースの応募資格と選考基準
年齢18歳以上26歳以下であること。(※今大会では、女性の年齢が不詳のものもあるため、年齢は無視。)
外見の美しさだけではなく、知性・感性・人間性・誠実さ・自信などの内面も重視される。また、社会に積極的に貢献したいという社会性を兼ね備え、世界80カ国以上から集まる各国の代表と対等に立てるグローバルな女性像が求められる。
採点方法としては、本家で重視されてる基準の中から、外見・知性・感性のみをそれぞれ10点満点で(独断と偏見で)評価し、そのトータルの得点でグランプリを決定します。
エントリー紹介
次に、今回エントリーのあった13人の女性を紹介します。名前に関しては、作品の題名をそのまま表記、または作品の題名に明示されている名前を表記する形にしてます。(例:「ヴィーナスの誕生」=ヴィーナス)
- エントリーNo.1 イタリア・初期ルネサンス代表『ヴィーナス』
- エントリーNo.2 オランダ(北ネーデルランド)・バロック代表『真珠の耳飾りの少女』
- エントリーNo.3 フランス・ロココ代表『読書する少女』
- エントリーNo.4 フランス・写実主義代表『オランピア』
- エントリーNo.5 イギリス(米国出身)・ジャポニズム代表『陶磁の国の姫君』
- エントリーNo.6 フランス・印象派代表『イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢』
- エントリーNo.7 イギリス・ラファエル前派代表『エフィーグレイ』
- エントリーNo.8 ペルー・未分類代表『手紙』(で描かれている女性)
- エントリーNo.9 チェコ・アールヌーヴォー代表『JOB』(で描かれている女性)
- エントリーNo.10 フランス・フォーヴィスム代表『帽子の女』
- エントリーNo.11 スペイン・キュビスム代表『泣く女』
- エントリーNo.12 オランダ・抽象主義代表『女6』
- エントリーNo.13 スイス・現代美術代表『立つ女』
ただいま、全員の紹介が終了しました。(できるだけバラバラの時代から、有名どころ集めました。)
一体、どんな女性たちが参戦しているんでしょうか?
それでは、審査に入っていきましょう。
審査開始
エントリーNo.1 イタリア・初期ルネサンス代表『ヴィーナス』
ボッティチェリの代表作『ヴィーナスの誕生』のヴィーナス。ローマ神話のワンシーン。ヴィーナスが成人状態で海から生まれたシーン。
外見 5 / 知性 7 / 感性 9

エントリーNo.2 オランダ(北ネーデルランド)・バロック代表『真珠の耳飾りの少女』

有名ですね。フェルメール作。クローズアップで女性の顔を描くのは、彼の作品では珍しい
外見 7 / 知性 3 / 感性 4

エントリーNo.3 フランス・ロココ代表『読書する少女』

ジョン・オノレ・フラゴナールの代表作。ロココ様式は可愛らしく軽薄な主題が多い。モデルの女性は作者の妻の妹。
外見 5 / 知性 7 / 感性 4

エントリーNo.4 フランス・写実主義代表『オランピア』

エドゥアール・マネの代表作。裸体の女性は当時の娼婦を表している。裸体が理想化されておらず平坦なため、酷評される時代もあった。ただのちに再評価され、ピカソなどからもこのオマージュ作品が描かれた。
外見 3 / 知性 2 / 感性 7

エントリーNo.5 イギリス(米国出身)・ジャポニズム代表『陶磁の国の姫君』

アメリカ生まれの画家ジェームズ・マクニール・ホイッスラー の作品。日本らしい背景に、着物を着た西洋人の女性の絵。印象派のような筆跡の残るタッチだが、日本美術の影響もうかがえる。
外見 8 / 知性 7 / 感性 8

エントリーNo.6 フランス・印象派代表『イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢』

印象派の画家ルノワールが描いた作品。印象派の絵画のうち、最も美しい肖像画の一枚とも称される。
外見 8 / 知性 5 / 感性 5

エントリーNo.7 イギリス・ラファエル前派代表『エフィーグレイ』

ジョン・エヴァレット・ミレーの作品。この女性は作者の妻エフィー・グレイ。グレイは、19才の時に美術評論家のジョンラスキンと結婚するも、ラスキンのお気に入りの画家ミレーのモデルを務めた際に、ミレーと出会う。その後、ラスキンとミレーとグレイの3人で旅行した時に、ミレーに恋する。ミレーはその後ラスキンと離婚し、ミレーと再婚する。このスキャンダルは有名な三角関係事件として、何度も芝居やオペラにもなった。
外見 9 / 知性 5 / 感性 7

エントリーNo.8 ペルー・未分類代表『手紙』(で描かれている女性)

ペルー生まれのアルバート・リンチの作品。フランスで絵を学んだ女性描くの大好き画家。データがほとんど残っていないので、区分はわからない。
外見 10 / 知性 6 / 感性 6

エントリーNo.9 チェコ・アールヌーヴォー代表『JOB』(で描かれている女性)

アールヌーヴォーの代表ミュシャの作品。女性の後ろに書かれてる「JOB(ジョブ)」というのはタバコの巻紙の製品名で、この作品はミュシャが手がけた宣伝ポスター。
外見 10 / 知性 7 / 感性 8

エントリーNo.10 フランス・フォーヴィスム代表『帽子の女』

マティスの帽子の女。モデルとなっているのは作者マティスの妻のアメリー。アメリーはフランスのブルジョアジー女性の典型的な象徴として、手の込んだ衣装を身につけて描かれている。マティスによれば現実の色合いをリアルに描く必要なく、作者の心や感情を軸に、自由きままに色彩表現されていればよい!とのこと。ちなみに、作者のマティスは「めっちゃ派手はな色使いやけど、ぶっちゃけ実際にモデルが着ていた色って何色やったん?」と聞かれると、「ん?ふつーに黒w」って答えたらしいっすw
外見 3 / 知性 8 / 感性 9

エントリーNo.11 スペイン・キュビスム代表『泣く女』

ピカソの作品。愛人ドラ・マールがモデル。ドラ・マールをモデルに描かれた作品には『ドラ・マールの肖像』など油彩に限らず他にもあるが、最もよく知られるのはこの「泣く女」である。ただし「泣く女」をモチーフとした作品には100種類以上のバリエーションがあるといわれる。
外見 1 / 知性 4 / 感性 10

ドラマールの実際の写真はこちら⬇︎

実際は整った顔してますけど、今回は『泣く女』としてのエントリーなので、この写真は考慮しません。
エントリーNo.12 オランダ・抽象主義代表『女6』

ウィリアム・デ・クーニングの抽象画。攻撃的に鋭く身体造形を部分的に破壊している。デ・クーニング絵画における女性像は、欲望、欲求不満、内面的な葛藤、喜びなどが反映されている。
外見 1 / 知性 1 / 感性 10

エントリーNo.13 スイス・現代美術代表『立つ女』

最後のエントリー。現代美術の彫刻家ジャコメッティの作品。『立つ女』。
外見 2 / 知性 10 / 感性 1

それでは、全ての女性に登場していただきました。ただいまから集計結果の発表に参ります。
集計結果
それでは集計が終わりましたので、第3位からの発表になります。
第3位
ドラムロール・・・・・・・・・・・・・・・・
だだん!


総得点 22点
第2位
ドラムロール・・・・・・・・・・・・・・・・
だだん!


総得点 23点
さて、ついに第1位の発表です。
グランプリの栄光は誰の手に!?
発表します!
第1位 グランプリ
ドラムロール・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
だだだだだん!


総得点 25点
総合ランキング
順位 | 名前 | 得点 |
1 | アールヌーヴォー代表『JOB』/ ミュシャ | 25 |
2 | ジャポニズム代表『陶磁の国の姫君』/ ホイッスラー | 23 |
3 | ペルー代表『手紙』/ アルバート・リンチ | 22 |
4 | 初期ルネサンス代表『ヴィーナス』 / ボッティチェリ | 21 |
4 | ラファエル前派代表『エフィーグレイ』/ ミレイ | 21 |
4 | フォーヴィスム代表『帽子の女』/ アンリ・マティス | 21 |
7 | 印象派代表『イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢』/ ルノワール | 18 |
8 | ロココ代表『読書する少女』/ フラゴナール | 16 |
9 | キュビスム代表『泣く女』/ ピカソ | 15 |
10 | バロック代表『真珠の耳飾りの少女』/ フェルメール | 14 |
11 | 現代美術代表『立つ女』/ ジャコメッティ | 13 |
12 | 抽象主義代表『女6』/ クーニング | 12 |
12 | 写実主義代表『オランピア』/ マネ | 12 |
総評
いかがでしたか?お気に入りの女性は上位に入っていましたか?
かなり混戦で、同点も多く、とてもレベルの高い大会だったと言えます。
外見がよくても、感性が乏しかったり、知性が足りないと上位には喰いこめませんでしたね。
逆に、外見が人の形状をしてなくったって、感性が爆発してたら、ポイントが高い結果もありました。
顔が整ったフェルメールの『真珠の耳飾りの少女』より、顔面崩壊してるピカソの『泣く女』の方がポイント高いですからねw
人間見た目だけじゃないってことですね。
閉会の言葉

終わり。