今の若い世代にこそ観て欲しい。フーテンの寅さんは現代のロールモデルだ。

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たいと

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手作りのオーバーオールで放浪する手ぶら旅人。2018年夏〜世界一周手ぶら旅予定。旅×表現をテーマに脳内をアウトプットします。

「わたくし、生まれは藤沢。育ちは九州は宮崎です。姓は勝俣、名は泰斗。人呼んでフーテンのたいとと発します。皆さまともども、ネオン、ジャンズ高鳴る大東京に仮の住居まかりあります。不思議な縁ありまして、アメリカに渡ったものの、今は日本に舞い戻り、粉骨砕身ブログに励もうと思っております。西に行きましても、東に行きましても、とかく土地土地のおぁ兄さん、おぁ姐さんに、ご厄介かけがちなる若造でございます。以後見苦しき面体お見知りおかれまして、向後万端引き立って宜しくお頼み申します。」

こんにちは、フーテンのミニマリストたいと(@taito212)です。

上に書いた文章わかる人いますか?

これは僕が大好きな映画、「男はつらいよ」の寅さんのテキ屋の口上のパクリです。

テキ屋の口上ってのは、道端で路上販売なんかをする人(テキ屋)が、言葉たくみに商品の説明をするセリフみたいなもんですね。

言ってみれば、ジャパネットたかたの社長がテレショップでやってるアレです。

正確に言うとこのセリフに関しては、オープニングとかで使われているので、口上というかナレーションですね。

僕、この寅さんが大好きで、全然世代でもないのに全作観てるんですね。好きな映画何?って言われたら、「STAR WARS、007、ミッションインポッシブル、寅さん・・・」ってな具合に数ある好きな映画の中、そして僕の場合そのほとんどがハリウッド映画に支配されてる中、寅さんだけトップに君臨するレベルで好きなんですよ。

「男はつらいよ」とは?

「男はつらいよ」とは「幸せの黄色いハンカチ」などで有名な山田洋次監督が、渥美清さんを主演に撮った全48作の映画シリーズ。

テキ屋稼業を生業とする「フーテンの寅」こと車寅次郎が、何かの拍子に故郷の葛飾柴又に戻ってきては、何かと大騒動を起こす人情喜劇です。

主人公の寅さんは、16歳の時に父親と大ゲンカをして家を飛び出したという設定。第1作はテキ屋稼業で日本全国を渡り歩く渡世人となった寅次郎が家出から20年後に突然、倍賞千恵子演じる異母妹さくらと叔父夫婦が住む、生まれ故郷の東京都葛飾区・柴又帝釈天の門前にある草団子屋に戻ってくるところから始まる。

各作品のパターンはほぼ様式化されている

寅次郎が旅先で出会うマドンナに惚れてしまい、何かと世話を焼くうちにマドンナも寅次郎に対して信頼を寄せ親しい仲になる。その後、舞台を柴又に移し、「とらや」を舞台に賑やかな人情喜劇が展開されるが、結局、恋愛に発展することなく、最後にはマドンナの恋人が現れて寅次郎は失恋する。傷心の寅次郎は書き入れ時である正月前、もしくは盆前に再びテキ屋稼業の旅に出る、といったものである。      ーWikipediaよりー

男はつらいよって何が面白いのか。これは一言じゃつきませんが、一つずつあげていきますね。

寅さんはココが面白い!「男はつらいよ」の魅力5選!

①寅さんのキャラクター

なんと言っても、寅さん自体のキャラクター。この強烈なキャラなしでは映画は成り立ちませんね。「男はつらいよ」っていうタイトルよりも、「寅さん」の方が前に来てるレベルですから。

フーテンの寅と呼ばれる所以は、寅さんが定食につかずフラフラ日本を旅をしているからです。

フーテンというのは、無職とかヒッピーみたいな意味合いですね。

彼は、江戸の落語を思わせる流暢な語り口調でいつも突飛なことを言います。

嬉しい時はスキップして、鼻歌歌いながら気持ちを表現するのに、たまに人間的にどうなの?ってくらい辛辣な言葉を大切な人に浴びせたり、急に怒り出したりするような子供みたいな性格で、団子屋の住民や周りの人を困らせるんですね。

でも、どこか愛嬌に溢れていたり、優しい一面が心に刺さるし、とてつもなく間抜けでドジな一面がクスッと笑えて、憎めない存在なんです。

見どころ
時たま炸裂する寅さんの妄想トークがいい!

②妹のさくらが素敵すぎる

寅さんには血の繋がらないたった一人の妹のさくらがいます。彼女は、寅さんと違ってしっかり者でいつも寅さんのことを気にかけてくれます。

シリーズの途中で結婚しますが、一歩下がって夫を見守る感じが、本当に日本人女性の鏡って感じです。

見どころ
倍賞千恵子さんの若い時本当お綺麗です!

③山田洋次監督の作るユーモラスなストーリー

監督の脚本が本当に面白くて、毎回似たような展開なのに飽きないんですよ。
むしろ、お約束を「待ってました!」って楽しめるのは、映画の端々に笑えるところがあるからなんでしょうね。

喜劇っていうのは、泣きながら作るもの

と語る山田洋次監督は、非常に”笑い”にもストイックで、悲しい出来事の中にも必ずクスっと笑いが湧き出てくるような仕掛けをいつも用意しています。

人間が人間らしく生きることが、この世の中にあっては如何に悲劇的な結末をたどらざるを得ないかということを、笑いながら物語ろうとしてるんです

きつい労働でまいっていると、どこにも面白い人がいて、みんなをワーっと笑わしてくれる。精神的にも助かるし、体の疲れが抜けていく。生きていくために、笑いは必要なんです。

見どころ
山田洋次監督の「泣きながら、笑える」ストーリーが心に響く

④登場人物が豊かで面白い

「男はつらいよ」の舞台の多くは、柴又の団子屋です。寅さんの義理のおいちゃん、おばちゃん、そしてさくらの住む団子屋の周りに住む柴又の人たちは全員が個性豊かです。

寅さんが帰ってくるとなると、みんな喜ぶんですが、厄介ごとを抱えてくる寅さんの言動に振り回されて結局疲れ果てます。それでも、寅さんを心から愛してるおいちゃん、おばちゃん、そして周りの登場人物は欠かせません。

見どころ
おいちゃんの「バカだねぇ。あいつはほんっとにバカだよぉ。」ってセリフが好き

⑤マドンナとの恋が素晴らしい

そして、なんと言っても寅さんを語る上で欠かせないのがマドンナの存在。毎回、昭和の美女が登場します。

日本全国あらゆるところで出会った女性と恋に落ちる寅さんは、いつも恋愛にまでは発展せず振られてしまいます。

その切ない物語の中に哀愁が漂うんですよね。

ちなみに僕が好きなマドンナはやっぱりリリーですね。やっぱりって言われても知らない人は知らないと思うんですけど、浅丘ルリ子演じる旅回りの歌手です。リリーは全48作の中で4回登場します。

お互い孤独と寂しさを抱え、普通とは違う生活をしていることで惹かれ合っていた気がします。

2人はお互いに容赦のない派手な喧嘩を繰り返しますが、ありのままの姿を見せ合える存在です。

僕が選ぶ寅さんとリリーの名シーン

ーー第25作男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花にてーー

柴又へ戻った寅さんには、リリーからの一通の手紙。彼女は病にかかり沖縄で入院していると知って、遠路はるばるリリーを訪ねます。

寅さんが病室に行くと、彼女は口紅をつけている最中。「なんだい、おめかしして」と聞く寅さんに、リリーは「二枚目が訪ねてくるんだもん」と言いました。

「誰が、いつくるの?」とタジタジする寅さんを指差し、リリーは「もう来てるよ。私の目の前」と言うのでした。

もうね、喧嘩するほど仲がいいって言いますが、お互いに争いの絶えない2人。でも結局が惹かれ合って、気持ちを寄せ合ってるのが素敵すぎます。ただ、2人が結ばれたかどうかは永遠に謎のままなんですね。

見どころ
毎回変わるマドンナとの恋愛時、失恋時の寅さんのテンションの違いに注目!

寅さんの生き様

寅さんは定食に着くことなく、旅をしながら生きています。

時代に流されることなく、我が道を行く寅さんの生き方は誰もが認める生き方ではありません。しかし、多くの人々の心を掴んで来ました。

義理と人情を大事にしながら、人々の愛に触れ、自由に生きてきた寅さんは一見気楽なように見えて、哀愁に満ちています。

別れ際に別れを惜しむ人たちに背を向け、「これが渡世人のつれぇところよ。達者でな。」と行って旅たつ彼は、背中で泣いている男の美学みたいなのを感じます。

かっこいい。憧れますね。

で、なんで長々と寅さんについて語ってきたかっていうと、寅さんって現代の若者のロールモデルなんじゃないかって思ったからです。

寅さんは旅しながら生きるミニマリストなノマドワーカー?

何度もも言ったように寅さんって一箇所に留まらず旅しながら、生活してるんですよね。

これって今でいうノマドワーカーですよね。

さらに、スティーブジョブズやマークザッカーバーグがいつも同じ服しかきない「私服の制服化」を行っていますが、寅さんもそうです。

全ての荷物はたった一つの小さなトランクに詰めて、日本中を旅するミニマリスト

寅さんは、映画の中で、妹のさくらと夫の博の息子にこう言っています。

満男、おじさんの顔をよーく見るんだぞわかるな、これが一生就職しなかった人間のなれの果てだお前もこうなりたいか?

しかし、今の時代就職活動して、大企業につけば安泰という正解のゴールは曖昧なものとなり、多様な生き方が認められてきています

寅さんは、

いいかあ、人間、額に汗して、油にまみれて、地道に暮らさなきゃいけねえ。そこに早く気が付かなきゃいけねえんだ

と、ある意味自虐的に自分の生き方を捉えていて、自分の生き方が世間とズレていることに孤独を感じていました。

しかし、今の時代は寅さんのような生き方も立派な働き方の一つです。

寅さんのように、自由で場所に縛られない、人情味に溢れた生き方。

このテクノロジーの時代だからこそ見習ってもいいのではと思いました。

最後に、寅さんの名言を紹介します。

“生まれてきてよかったなって思うことが、何べんかあるじゃない。
そのために人間生きているんじゃないのか?”

これだけを考えて生きてきた寅さんの生き方は、現代の一つのロールモデルなのかもしれません。

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