ページをちぎってみんなで1冊の本を読もう!アクティブ・ブック・ダイアログ(ABD)のワークショップ体験レポート

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たいと

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手作りのオーバーオールで放浪する手ぶら旅人。2018年夏〜世界一周手ぶら旅予定。旅×表現をテーマに脳内をアウトプットします。

こんにちは!本を読むのが大好きなたいと(@taito212)です。

最近、雨続きで外に出るのも億劫だったりしますが、そんな時は家でゴロゴロ読書するなんてのも、雨の日の有意義な楽しみ方ですよね。

僕はとにかく本が好きで、本屋に行ったら何時間でも立ち読みできるし、電車での移動中も、待ち時間もずーっと読んでるようなタイプで、現代の二宮金次郎とは僕のことだと自負してるんですが、今回は都内で開催された読書会に参加してきました。

読書会っていうのに今まで参加したことがなかったんですが、先日偶然こんなツイートをみたので、参加することにしました。

アクティブ・ブック・ダイアログ(ABD)って?

そもそも読書って一人でするものであって、読書会っていっても本の感想を語り合うくらいなもんかと思ってたんですが、このアクティブ・ブック・ダイアログってのは全く新しい本の読み方をするんです!

このツイート曰く、ページをちぎってみんなで1冊の本を読むというのですが、僕がこれをみて最初に思ったのはこうです。

え・・?もったいない・・

ただ、このアクティブ・ブック・ダイアログには通常の読書では得られない効果があるそうなんです。

アクティブ・ブック・ダイアログ(ABD)とは

アクティブ・ブック・ダイアローグ(略称ABD)は、読書が苦手な人も、本が大好きな人も、短時間で読みたい本を読むことができる全く新しい読書手法です。1冊の本を分担して読んでまとめる、発表・共有化する、気づきを深める対話をするというプロセスを通して、著者の伝えようとすることを深く理解でき、能動的な気づきや学びが得られます。
またグループでの読書と対話によって、一人一人の能動的な読書体験を掛け合わせることで学びはさらに深まり、新たな関係性が育まれてくる可能性も広がります。     ーABD開発者 竹ノ内壮太郎氏よりー

このABDには、通常の読書で行うようなインプットだけでなく、他人と共有するためにアウトプットの作業が入っています。

それが、今までになかった全く違う読書体験を生むというのです。

アクティブ・ブック・ダイアログ(ABD)の流れ

アクティブ・ブック・ダイアログは以下の手順で行います。

  1. 本をちぎる
  2. 参加者で担当ページを割り振る
  3. 各自、担当ページを読み、ポストイットに要約する
  4. 要約を1人3分程度でリレープレゼンする
  5. 参加者全員で感想や疑問について対話する

今回の課題図書はこちら!

現代の駆け込み寺『リバ邸』や、クラウドファンディングサイト『CAMPFIRE』や最近では『polca』といったサービスを展開する連続起業家、家入一真さん(@hbkr)の著書、通称「なめ金」ですね。

実は僕は、すでに iBooksで購入して、ざっと読んでいたんですが、今回は読書会ということで改めてじっくり読んでみました。

まずは本をちぎる作業から。

ブックカバーをとって、1章からカッターナイフで切っていきます。

なんか著者に申し訳ないですねw

装丁家の肩とかがデザインとか工夫して一生懸命作った本なんでしょうが、思い切って切り離すと章ごとに分かれた小さい冊子に変身!

参加者が全員で6人だったので、均等にページを割り振り、それぞれの手に30ページ前後の量の冊子が渡ります。

そこから30分かけて自分の担当のページを読み始めます。

この後、他の参加者に内容をプレゼンするので、読みながら要点をポストイットにまとめていきます。

意外と時間がないんで、みんな集中しています。

⬇️僕がまとめた2章の一部のパートの要約。

30分後、本の章の並び順に、自分の担当部分を3分間でプレゼンしていきます。

自分の書いたポストイットの要約を参加者のLINEグループに貼り、みんなに共有して見れるようにしてからそれぞれの担当箇所のリレープレゼンをしました。

各プレゼンの後は、要約を聞いた中での疑問点を質問します。

『ここはどういう意味なの?』、『ここの具体例をもう少し教えて』などです。

各担当者は、その部分を集中的に読んでるので、要点をみんなに共有しつつ、細かい部分は補足して説明します。

全員のプレゼンが終わった後、本の感想を話し合ったりして、さらにこの本の理解を深めました。

アクティブ・ブック・ダイアログをしてみて気づいたコト・良かった点

今回初めて、アクティブ・ブック・ダイアログをしてみた訳なんですが、やってみるととても楽しかったです。

「本は一人で読むもん」っていう常識を覆すこの方法は、実際たくさん利点がありました。

①短時間で一冊の本が読める

本来一人で読むところを手分けして読んでいるので、当然一冊の本を読む速度が圧倒的に速まります。

もちろん、自分以外のパートは一文字一文字目を通したわけではありませんが、要点を把握して全体の流れや重要な部分を把握することができました。

②理解度がかなり深まる

これはすごく実感しました。

まず、本を読む時間にはリミットがあるので、必然的に集中して本を読むことになります。

さらに、リレープレゼンで発表する必要があるので、「自分でしっかり理解しなきゃ」っていう気が働くんですね。

アウトプットを意識しながら能動的に本の内容をインプットするので、自分が他人に説明するために平易な言葉に置き換えたり、章の中でもプレゼンの流れを作ったりすることで、普通に読書するよりも段違いで理解度が深まります。

③要約(サマリー)が残る

参加者それぞれがポストイットに要約を残しているので、キーワードをまとめた要約が形として残ります。

一人で一冊の本を読んで、まとめるのは大変ですが、このアクティブ・ブック・ダイアログでは2時間弱で理解も深まり、要約が手元に残るので、それを簡単に見返すこともできるし、人に伝えやすくもなります。

④プレゼンの練習になる

自分のパートを読んでいない参加者にも分かるように説明しないといけないので、単純に本に書かれていることをコピペするだけではプレゼンは成り立ちません。

わかりやすい言葉で、他の章で説明がなされていない部分は説明を加え、短期間で構成を考えて伝えるという作業を、3分に凝縮して発表するので、プレゼンの能力が必要になってきます。

⑤大人数で議論ができる

普段「この本読んだ??」といった感じで、友人と本の話をすることはできますが、学校の授業でもない限り、1つの本について大人数で議論し合う機会ってなかなかないですよね?

このアクティブ・ブック・ダイアログでは、パートは違えど一つの本を読み、プレゼンを通して内容を全体で共有するので、一種の共通言語ができます。

全員が同じレベルで理解した上で、本について中身のある議論できるので、深い気づきが生まれます。

なめらかなお金がめぐる社会ってどんな本?

実際に、みんなでこの課題図書「なめらかなお金が巡る社会」を読んだので、ざっくり要約を書きます。

本の中で、家入さんは「小さな経済圏」という言葉をよく使っていて、それはこの本のキーワードとも言えます。

いい社会ってなんだ?〜大から小の時代へ〜

「もっと豊かになろう!」「もっと大きくなろう!」と戦後のどん底から奇跡の経済成長を遂げてきた日本の商業主義に疲弊感を感じる人が増え、20世紀的な生き方は終焉を迎えている。

⬇︎

そんな中で新しい生き方として、小さな経済圏=個人や地域レベルで小さなつながりを持ち、支え合っているコミュニティが自分の”やりたい”を実現できるいい社会のカギになる。

家入さんが運営するクラウドファンディングサイトCAMPFIREは「資金調達を民主化し、世の中の誰しもが声をあげられる世の中をつくる」ことをミッションに掲げています。

「こんなことをやりたい!」そう思った誰しもが、インターネット上で誰かの目に止まり、支援が集まって実現する。

そういった「個人を中心とした小さな経済圏」を作るためには、「世の中のお金をもっとなめらかにしなければならない。」

クラウドファンディングを”あたりまえ”にする

CAMPFIREが日本での取り扱い件数が市場シェア60%で業界のトップになった今、家入さんはクラウドファンディングを日本人にとっての”あたりまえ”にすることを目指しています。

例えば、以前「スマホの修理代を集めたい」というような個人的な理由でクラウドファンディングを使う人が出た時に、「それくらいなんとかしろ。甘えるな!」という人がいました。

しかし、価値観が多様化していることで、お金の「向き先」も多様化しています。

人のやりたいコトにストーリーを見出して、応援できる人もいればできない人もいる。

そして家入さんは、

「それくらいなんとかしろ」と思うよりも、「それくらいならみんなで」という発想の方が楽しいし、優しい。

と述べています。

クラウドファンディングはもっと自由になるべきで、もっと人々の選択肢になるべき。

「お金がないから」、「時間がないから」という言い訳をなくし、個人がやりたいことを追求する時に言い訳になるような障害が社会。そしてなめらかなお金の流れをCAMPFIREを通して創るということでした。

本の感想

僕はこの本を読んで、とても共感しました。

周囲からの評価や、周囲への影響力などが高いことかが価値に繋がる評価経済では、新たな貨幣として信用力が必要です。

大学を休学して日本に戻ってから、インターンやイベントなどに参加することで、いろんなつながりを作ることができました。

僕個人のレベルですが、そこでつながったことで始まったプロジェクトや、得られる情報なども増えてきました。

僕が運営しているAirbnbやツアーでもこれまでコツコツ貯めてきた良いレビュー(信用)が次のお客さんを呼んでくれたり。

実際に、CAMPFIREが運営するpolcaという少額からでも始められるクラウドファンディングサービスで旅中の資金を集めることができたり、Twitterのフォロワーを伝ってイベントの集客ができたりと、少しずつですが自分も評価経済を実感し始めています。

初めてのpolca企画をしてみて感じたこと

僕は評価経済を生き抜くために、今のうちから信用を稼ぎたい

そして、人のやりたいことにストーリーを見出して応援できるような、恩送り(Pay it forward)を自ら実践していきたいと思いました。

最後に

今回、アクティブ・ブック・ダイアログのワークショップを通して、この本にじっくり触れることになったんですが、みんなで理解を深めながら読むこの手法は、非常に刺激的で楽しかったです。

可能なのか分かりませんが、ビジネス書だけでなく、小説を分担して呼んで構造を把握し、それぞれの前後のストーリーを書いて、発表するなんてワークショップもこのアクティブ・ブック・ダイアログの派生バージョンとしてやってみたいと思いました。

クリエイティヴ・ブック・ダイアログ的な感じで、ストーリーの編み出し方のヒントになりそうな気がしました。

今回このワークショップを企画してくれたブロガーで今ポップカルチャーをテーマにしたゲストハウスを作っている中村創くん(@soooo_nakamura)、同じくブロガーで学生の村を創っているやまりょうくん(@yamawo1206 )、ありがとうございました。

早々に第2回の日程も決まったようなんで次回も楽しみです。

皆さんもぜひ、アクティブ・ブック・ダイアログやってみてください!

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