AbemaPrime出演。プロ奢ラレヤーという男はアーティストだよねって話

こんにちは、NY留学中のたいと(@taito212)です。

先日、プロ奢ラレヤーこと中島太一さん(@taichinakaj)のAbema Prime(以下アベプラ)出演がTwitterで話題になっていましたね。

人に奢られて生きていくプロ奢ラレヤー(以下プロ奢)のライフスタイルは大きな反響があった様子。

今回は、プロ奢出演のアベプラの感想とプロ奢のアート性について書いてみたいと思います。(なんか大層なこと掲げちゃったな。)簡単にいうと、プロ奢ってもはやアーティストだよねって話です。

プロ奢ラレヤーという男を知った日

僕が初めてプロ奢を知ったのは、おそらく昨年の夏頃。その時はプロ奢なんて異名はなかった(おそらく?)ので、中島太一さんとしてVALUを通して僕の目に入ってきました。

その後、『VALU生存教本~無名の個人が生き残るために~』という本の文章が全文noteに投稿されていたのを見た時に、「この人めちゃめちゃ面白い!」と驚いたのを覚えてます。

  1. プロローグ
  2. VALUとは
  3. 評価経済社会とVALU
  4. 無名の個人と未来価値
  5. VALUが創る 社会と共に歩む個人
  6. エピローグ

この全6章に及ぶ熱量のこもった文章のプロローグは中学2年生の時に友人が亡くなった話から始まり、友人の「死」を目の当たりにしてから、彼は「”なにか”を残さなければ。」という意識を強く持ったというエピソードが書かれています。

「なにか」を残さなきゃいけない。
だけど「なにか」って一体なんなんだ?
その「なにか」は、いったいどこにあって、
いったいどんな形をしているんだよ?

note『VALU生存教本~無名の個人が生き残るために~』より

文中では、お金や価値、無名の個人の戦略と未来価値など、新時代の流れをVALUの革命性と絡めて主張していて、特に現在価値を絞り出して、未来価値を創造するといった話は、とても腑に落ちました。

「未来価値」とは、「これからのこと」である。そして、あなたの「これからのこと」は、「選択」の蓄積データベースから読み取れる。
「未来価値」を創造することとは、すなわち、他人の中にあなたの「選択」を、実例として提示し、他人から見たあなたの、「これからのこと」への期待値を更新していけばいい、というわけだ。

この本に関してもかなり語りたいことが多いんですが、それだとアベプラでの話にたどり着かなくなりそうなので、興味がある人はぜひ読んでみてほしいです。

プロ奢ラレヤーの存在感

アベプラを観た人は分かると思うけど、出演者はゲストの中島太一さんに加え、MCのふかわりょうさん、元アイドルでキャスター柴田阿弥さん、そして専門家の方数名。

飛び交う質問に対してプロ奢が即答し、Twitterや質問箱でも言われ尽くしたようないわゆる常識的な一般論に関しては「そういう人もいるんだ。へ〜」と受け流していました。

質問に即答すればするほどカリスマ的な印象を与えるという研究があるように、まさにいろんな質問に即座に答えを持ってくるプロ奢は番組のメンバーからも驚かれていました。

『プロ奢ラレヤーとして生きる上での、人間としてこう生きるべきだというような哲学はあるんですか?』

といった問いに対しても、

『あんま考えてないっすね。なんかラクしたいなぁと思って。』

と一言。

TwitterやVALU、noteを見ている人ならすぐさまツッコミたくなると思うんですが、何も考えてないわけがないんですよね。彼の使う言葉って一つ一つが鋭くて、思考が宿ってるんですよ。そもそも周囲の人間に奢りたいと思わせる人間が、ただラクしたいだけなんてはずないですよね。

ただこう言った一見雑な受け答えが、効果的にプロ奢の存在感を引き立てていましたね。

番組を構成するメンバーのバランスもちょうど良く、プロ奢の活動に興味津々なふかわさんと、半信半疑な柴田さん、そしてなんとかしてプロ奢のライフスタイルを専門的な視点から解明しようとする専門家のそれぞれの立場からのやりとりは観ていて面白かったです。

聞かれない限り、自分から話出そうでとしない彼を周りが補うように、「彼はこう思ってるんだと思う」「つまりこう言うことなんだと思う」と他の出演者さん達が空中でやりとりしているのを本人は俯瞰している様子。

番組の途中には、Twitterでこんなつぶやきまでしてしまう奔放っぷりでしたね。

 

とにかく謎めいた雰囲気を醸していて、その存在感で周りを圧倒していた印象でした。

議論の余地の生み方

プロ奢の面白いところは、バランス感覚にあると思ってます。

番組を観た人の中には、「専門家が喋りすぎ。もっとプロ奢に話して欲しかった。」っていう人もいますが、僕はあれくらいがちょうど良かったと思いますね。

というのも、そもそもネット配信とは言え、TVって尺が限られてるじゃないですか。その中であれだけのメンバーがいるとなると、話したいこともまともに話せないと思うんですよ。

「人の金で生きる」っていう部分が切り取られてエンタメ化しているので、人によっては嫌悪感を抱いたり、理解できない人も多いけど、重要なのは、価値がお金という媒体を介さなくても信用としてそのまま取引できるってことで。評価経済社会だったり、VALUやクラウドファンディングが流行った流れや文脈を理解してないと、プロ奢の活動の面白さって表面的に見えちゃうじゃないですか。

でもそんなことを長々説明する尺なんかないんですよね。現に、プロ奢の活動とベーシックインカムハウスがどう関係があるのかを、MCのふかわりょうさんはあまり掴めていないようでしたし。

プロ奢側としても、別に自分の活動を社会に届けたいっていうような使命感もモチベーションもなさそうなので、自分からガンガン”伝える”スタンスじゃないんですね。

それが逆に、議論を生むキッカケになってると思いました。さっきも言ったように、専門家がいろんな角度から分析したり、プロ奢の活動に対する解釈を繰り広げてましたが、一つのアイデアを拡散させるために効果的なのはやはり議論ですよね。

それも当事者を超えて議論されるようになると、さらに拡散されますよね。炎上する人だって、発言者の枠を超えて、批判したり、それを擁護したりする人が増えるから議論は燃え上がるんです。

プロ奢は、批判に対しても説得しにかかるんではなく、あくまで「自分はこういう生き方が好き」って感じでそこに存在しているだけ。そのへんのバランス感覚がいいなぁと思いましたね。

現実味

もう一つ、プロ奢の活動に興味を持たせる要因があって、それは彼が結婚していること。

プロ奢がただ人に奢ってもらってばっかの家なしニート的な一面だけであれば、そこまで取り沙汰されないと思うんですよ。ただ単純にエクストリームな生き方が好きな血気盛んな若者扱いされて終わりでしょう。

ただ彼は、結婚してるんですね。それも外国人の方と。

価値観が多様化されてる中で、信用があればお金はいらないという生き方もできる人がわざわざ従来型のシステムである”結婚”という選択肢を取ることは、実際にこの生き方が通用するんだっていう説得材料でもあるんですね。

おそらく、プロ奢の生き方が全く理解できないって人も、彼が結婚して奥さんを養ってるっていう事実を知った時は少し衝撃を覚えると思います。現に、番組の最初に奥さんが登場した時には、フリーアナウンサーの柴田阿弥さんは驚いてましたもんね。

彼はビザのために結婚したと言っていましたし、おそらくそれは間違いないんでしょうが、結婚している事実はプロ奢の活動に一層興味を持たせる要因の一つです。

プロ奢はアーティストそのもの

プロ奢ラレヤーの在り方ってアーティストと一緒なんですよね。

彼は、「蓄積された信用によって、お金を介さずとも生きていけることができる。」っていうことを自分の身でもって実証してるんですよね。

それを、「資本主義の脱却だ」とか「若者は評価経済社会で生きるようになってる」とかいろんな解釈をする人がいるけど、それに対して、プロ奢は別に番組内で答えを示そうとしない。つまり、問題提起に留めているんですね。

これすごくアーティスト的だなぁと思って。

映画監督とかも「これはどんな映画ですか」って聞かれても、あんまベラベラ喋ったりしないじゃないですか。それが偉大な人になればなるほど。受け取り方が画一的になっちゃうのも良くないし、作品の細部で表現してるものを言葉にするってこと自体ナンセンスだからなんですね。

プロ奢にしたって、彼自身の自分の生き方を難しい言葉に変換しようとしたりしていませんよね。自分の生き方を提示するけど、そこに善悪っていう概念を持たせようとしないし、議論を生むことで視聴者側に考えさせる余白を残している

それでいて、「人の金で生きていく」っていう”クセ”のあるキャッチコピーで、周りに一瞬違和感を与えるっていうところも上手いなぁと思います。

将来はどうするの?っていう問いについて

番組の中でふかわさんが「将来はどうするの?」って言っていましたが、「将来のことはどうでもいいですね。」と返しています。

”会社だって同じことをしていてはどっかで稼げなくなるからイノベーションをしないといけない”と彼が言うように、プロ奢は現段階で生きやすい方法を模索した結果今の状態にいるだけで、これからも一生奢られて生きていこうみたいな感じじゃないですよね。

実際に、VALUを始めてから、最速で本を出したり、Macbookおじさんみたいなことをやったり、もらった100万円を航空券に変えて配ったりと、いろんなことしてるんですよね。

時代の流れを読み取って、ウケることをする。面白いと思うことをする。

未来のことが誰にも分からないのと同様に、将来はその時に合わせて何かする訳ですから、自分が何をするかって分からないのは当然だと思いますね。

なぜアナウンサーは泣いてしまったのか。僕が思う事。

Twitterでも盛り上がってましたが、番組の途中でフリーアナウンサーの子が泣いてしまいましたね。それは単純に彼の生き方が理解できず、自分の生き方が否定されているような気になったからだと思います。

生き方って多様で、誰がどう生きたっていいんですよ。そもそも、自分と生き方が異なる=自分の生き方を否定されてる訳ではないって思った方がいいですよね。

「取材中にガムを噛んじゃダメ。」「奢られたら感謝すべき。」

誰が決めたんだって話じゃないですか。

プロ奢が言うように、それならガムを噛んでもいい人と仕事がしたいし、こっちが提供する価値がナポリタン一杯に軽く匹敵するなら、等価交換ですよね。

僕はいろんな生き方が好きだし、自分が面白いと思う生き方を模索したいと思ってます。

「プロ奢の生き方は別に迷惑かけてないし、アリだと思う。」みたいなスタンスの人もいますが、彼自身「他人にアリだと思われるなら、こんな生き方でもいいかな」みたいな捉え方してないと思うし、生き方の基準は”自分の生きやすさ”でありたいなって思います。

最近、違和感を感じるのがめっちゃ好きですね。常識だと思われていたことと新しいアイデアの狭間に立てた気がするから。何にも違和感を持てないってことは、何もイノベーティブじゃないし、従来と変わらないってこと。

意見の衝突や違和感を持てた時は、「おっ。何かが変わるかも!」って意識を持つようにしてます。あのアナウンサーとプロ奢の温度差は、いい感じで常識の境界線を覗けた気がしてよかったですね。

人が泣いてるの見て言うのもなんだけどw

なんかまとまりのない文になりましたが、この辺で。

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たいと

ニューヨークの大学に留学中の23歳。 絵は描けないけど美大生。 『アートをもっと身近に』をテーマにアウトプット。海外生活や旅のことも書きます。 現在、ニューヨークで若者のクリエイターコミュニティを運営中。