アート好き必見のマンガを紹介。『ギャラリーフェイク』がおもしろい!

こんにちは、描けない美大生のたいと(@taito212)です。

先日、旅系のFacebookグループの投稿を見ていたら、「旅先でおすすめの美術館」というトピックのコメントの中に、とある漫画がおすすめされていました。

『ギャラリーフェイク』という漫画。知ってる人多いんですかね?

普段そんな漫画を読まないんで分かりませんが、「美術館に行く前に読みたい漫画です」と紹介されていたので、気になって一巻買ってみると、これがアート好きにはたまらない作品だったので紹介します

漫画「ギャラリーフェイク」紹介

ギャラリーフェイク(1) (ビッグコミックス)

ギャラリーフェイクは、1992年から『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)で不定期で連載された 細野不二彦の漫画で、単行本は全33巻。漫画を原作にWEBドラマやアニメも作られています。

あらすじ

贋作・レプリカ専門のアートギャラリー『ギャラリーフェイク』を舞台に、ギャラリーオーナーで元メトロポリタン美術館学芸員の藤田玲司が、様々な登場人物と様々な美術品を通じて、時に世界を駆け巡り、「美とは何か?」を追い求める。主人公は単なる守銭奴・単なるビジネスではなく、アートへの奉仕者、美の探求者として描かれている。美術・芸術・骨董・その背景となる歴史等の多分野に渡るうんちく的描写があり、助手サラ・ハリファとのほのかな恋の行方も描かれる。

引用:Wikipedia

ギャラリーフェイクというタイトルにもあるように、主人公は表向きには偽物の美術品を扱う一方、本物をブラックマーケットで売りさばくダークなギャラリスト。主人公悪い人なの?って思って、読んでみるとクールなのに実は情に厚い主人公のフジタがすごいカッコいいんですよ。

一巻の一話から、ストーリーに引き込まれたので、ネタバレですが内容を紹介しますね。

一話の内容

ある日主人公のフジタは、モネの本物の名画”つみわら”を入手。

贋作(偽物)ギャラリーを運営する裏でモネの真作を入手したフジタの元へ、アートコレクターでもある政治家が、噂を聞きつけてやってきます。

フジタはギャラリーには、偽物の”つみわら”を飾り、裏には本物の”つみわら”を隠し持っていました。

梶(政治家):「ここは表向き贋作の商売ということになっとるが、ウラでは・・巨匠の真作の取引をやっとるとか・・。あのモネ。真作だな?」

フジタは50億円でモネの”つみわら”を取引することに。すると、裏でそのやり取りを聞いていたS美術館の学芸員が、フジタにこう言います。

「梶(あの政治家)に売るのだけはよしてください!!」

政治家に渡った美術品は、資金目的にすぐに流出し、一般人の目に届かない所に行ってしまう。それを憂いた学芸員の男は、「芸術は大衆のものだ」と言い張ります。美術品を資金洗浄に使う政治家が許せなかったんです。

それに対して、フジタは「芸術はその美を知り、かつ独占する能力を持った者のものさ!」と一言。

結局フジタは50億円でモネの”つみわら”を売りました。

その後、美術に詳しくないおじいさんがやってきて言います。

「この絵を見とると昔、百姓やっとった頃を思い出すよ。名前さえも分からんが、この絵描きさん。きっと百姓の気持ちがわかるんじゃのう。」

「レプリカですがよろしければどうぞ」と、フジタは5万円でその作品を売ることに。それから一年後・・・

なんとモネの”つみわら”を買った政治家は不正融資疑惑で捕まり、モネの名画を抵当に出していました。しかし、フジタから50億で買ったその絵は偽物。実は、5万円で買ったおじいさんの元にモネの本物の”つみわら”が渡っていたのでした。

コメント
おじいさんは、本当の意味でモネの絵に癒され、絵を理解する人でした。それに対して、美術をお金としか見ていなかった政治家の梶。フジタはそれを見抜いて、持つべき人の元に美術品を渡るべきだという彼なりの美学を持っています。短いエピソードですが、フジタの人となりが見える一話でした。

美術界舞台に世界を飛び回る主人公がかっこいい

2話以降も、ゴッホのひまわりや、ラファエロの聖母子像など名画を扱ったエピソードが盛りだくさんで、観ていてワクワクしました。

美術品が大々的に登場するサザビーズでのオークションや、骨董品の真贋鑑定の様子など。めちゃめちゃ専門的で細かい分野に関しても分かりやすく、スリリングに書かれているのが魅力です。

まだ読み始めたばかりですが、これからも読み進めていこうと思いました。興味のある人は読んでみてください。

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ABOUTこの記事をかいた人

たいと

ニューヨークの大学に留学中の23歳。 絵は描けないけど美大生。 『アートをもっと身近に』をテーマにアウトプット。海外生活や旅のことも書きます。 現在、ニューヨークで若者のクリエイターコミュニティを運営中。