共存とは何か 〜インドとミスチルともののけ姫と〜

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たいと

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手作りのオーバーオールで放浪する手ぶら旅人。2018年夏〜世界一周手ぶら旅予定。旅×表現をテーマに脳内をアウトプットします。

【インドにみる共存の考え方】

インドが好きです。

インドはもう3回目。以前3ヶ月滞在していて、前回は1ヶ月、今回は1週間滞在しました。

インドに来た人は、インドが大好きになるか、嫌いになるかで二極化するとよく言われますが、僕は紛れもなく前者です。

インドに来る前のイメージと言ったら、タージマハル、カレー、カオス、騙されるとか、こんなもんでした。

確かに、これらすべてを含んでいるのがインドでして、それに加えてスリにあったり、腹壊したりとかいろんな経験もしましたが、やっぱりインドが大好きで、その魅力は一言。

「違いを認める価値観」です。

インドは広く、移動する度に気づくのですが全く違う文化が入り乱れています。

ヒンドゥー教やジャイナ教、シク教、キリスト教、仏教、イスラム教が混在し、混ざりあっていて、それぞれ熱心な信者が多くて、お互いの宗教を強く信仰しているのにも関わらず、その違いが違いとして共存している。

そんな文化の異なりが一緒になっている。

前に行ったインドの最南端カニャークマリも面白く、そこはヒンドゥー教の女神が祭られていて聖地として巡礼にくるヒンドゥー教信者が多い場所なのですが、そこからほど近い場所にはドデカい十字架あるキリスト教の教会があります。

ベジタリアンが多いので、レストランのメニューには”Veg(ベジタリアン用)”と”Non-Veg(じゃない人用)”に分かれていて、「自分は動物を殺すことを良しとしないからベジタリアンだけれども、そうでない人もいてOK」みたいなリベラルな考え方が反映されている気がします。

確かに、ヒンドゥー教のカースト制は根強く残っているものの、インド全体というくくりでみると、「価値観の違い」がそのまま認められている国だと思いました。

【ミスチルの歌詞にみる共存の考え方】

ミスチルが好きです。

小学生からのファン。桜井さんの歌詞は美しくて、人間的で好きな歌詞をあげたらキリがないんですが、今回は「掌」について書きたいと思います。

個人的にジョンレノンの”イマジン”なんかより数倍高尚なこと歌ってるって思ってるんで。笑

歌詞の中にこんなものがあります。

一つにならなくていいよ。認めあうことができればさ。

もちろん投げやりじゃなくて。認めあうことができるから。

一つにならなくていいよ。価値観も理念も宗教もさ。

一つにならなくていいよ。認めあうことができるから。

掌 Mr.Children

ジョンレノンのいうような

「想像してみてごらん。国とか宗教とか人種とかなくて平和に暮らしてる世界を」

てきな歌よりすごい素敵だと思うんです。

(あ、ジョンレノンファンのみなさん、ごめんなさい。この機会にイマジンの歌詞見返してみたら、平和を訴える歌でめっちゃいいなって思いました。ただ、「違いがいい」って考え方の点でミスチルの歌詞の方を優先したかったんで)

僕は、世界が一つで同じ価値観でフラットってよりは、別々の文化が共存する方が好きだって思ったので、ミスチルの掌の歌詞がとても素敵だって思います。

【もののけ姫にみる共存の考え方】

もののけ姫が好きです。

アメリカの大学在学中にもののけ姫とアバターを比較して、いかにもののけ姫が優れているかっていう10枚くらいのレポートを英語で書いたことあるくらいもののけ姫が好きです。

「もののけ姫はこうして生まれた」っていう12時間くらいのドキュメンタリーも何度も観て、ジブリのスタッフ並にもののけ姫に対する熱量あるんですが、まぁそれはいいとして。

もののけ姫では主人公アシタカが不条理な呪いを背負いながらも、自然を破壊し文明の発展を押し進めるエボシとシシ神の森を守る山犬に育てられた少女サンの間で、両者の”共に歩む道”を探して苦悩する話です。

ひとえに自然を破壊すると言っても、エボシはたたら場という女性や差別されてきた人を受け入れ、仕事を与える場所を創出していて、彼女なりの正義。社会的意義がある。

森に住む動物たちからすると、そのたたら場の存在が彼らの住処を奪わっていくことに直結する。

アシタカは2つの正義の中で揺れ動き、「人と森が共に生きることはできないのか」と問います。

最後のシーンが一番好きなんです。

アシタカとサンは別れのシーンでこんな会話をします。

サン「アシタカは好きだ。でも人間を許すことはできない。」

アシタカ「それでもいい。サンは森でわたしはタタラ場で暮らそう。共に生きよう。」

アシタカとサンは愛し合っている。ただ、人間と自然との対立は簡単に解消するものではない。もののけ姫はより複雑で単に違いをそのまま受け入れたという訳でもないんですが、アシタカとサンは、別々に暮らし、共存を図る上で現実的で理想的な着地点を見つけたんです。

結果、僕の好きな3つのものから比較という訳でもなく、同じことを言ってるってことを書きたかった訳です。

違っているものを排除する訳でも、一つに統合する訳でもない。

お互いの違いを受け入れて、それでも”共存”しようという姿勢。

それが、インドの風土にもミスチルの歌詞にも、もののけ姫の映画にもあるって気がするんです。

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