シェアリングエコノミーの到来。僕がシェアハウスに住む理由。

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たいと

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手作りのオーバーオールで放浪する手ぶら旅人。2018年夏〜世界一周手ぶら旅予定。旅×表現をテーマに脳内をアウトプットします。

今回の記事は、以前僕が書いたものなんですが、今改めて見つめ直してみたいと思ったので、編集して書きますね。

20世紀の社会 〜消費の飽和点〜

「ほしいものが、ほしいわ。」(糸井重里氏による1988年の西武百貨店の有名キャッチコピー)

もはやほしいものが先にあるのではなく、ほしいものが何かを探し求めたうえで買うという、消費が飽和点に達したことを宣言する予言的な言葉だった。ーーーー菅付雅信著「物欲なき世界」より

「なにが欲しいか?」と問われたら、「高級ブランド品」や「乗用車」を真っ先に答える人が多かった20世紀末に比べ、現代の若者はどれほどそれらを欲しているのでしょうか?

20世紀後半に人々をあれほどまでに煽り立てていた消費社会の潮目が変わる気配に、現代の若者は本能的に気付き始めているはずです。

シェアリングエコノミー。〜”所有”はオワコン(終ったコンテンツ)の時代〜

たくさんのモノに囲まれていれば幸せという大量生産大量消費の社会の衰退と反比例して、インターネット・SNSが発達することで、”シェア”の考え方が広まってきました。

アメリカの*1:Napsterや*2:eBay、*3:Craigslistなど全て”シェア”考え方の基盤の上にあるサービスが次々に現れました。

新しいものを一から買うことより、”誰か”のものを一時的に貸してもらう。

車を買わなくても、いつでも車を借りれるカーシェアリングがあればよい。

CDを買わなくても、imusicでいつでもクラウドからいつでも音楽を聴ければよい。

だんだんと若者の”所有”すること自体に対する意欲は年々弱まり、”シェア”の理解が深まっています。

そういった”シェア”の考えを発展させた*4:Airbnbや*5:Uberといった先鋭的な企業は、不況で資金繰りが厳しい消費者に対してソリューションを提示しただけでなく、C to Cの新たな経済の流れを築き、消費のあり方が変わっていくこの時代にマッチしたビジネスを始めました。

その他にも、旅行中に地元の人の家の空いてるソファに無料で泊まれるCouchsurfingは、ホストとゲストの間にもはやお金は発生せず、純粋に現地での「体験」を求める旅行者が使用するサービスです。

いらないモノは買わない。シェアリングエコノミーの社会に変わり、生活する上での至高の欲求が大量消費でなくなった先進国の若者はこれから何を求めるのでしょうか?

  1. *Napster:P2P技術を用いた、音楽の共有を主目的としたファイル共有サービス。
  2. *eBay:アメリカ発、世界最多の利用者を持つインターネットオークションサービス。
  3. *Craigslist:アメリカ発、住居、販売、個人広告、サービス、地元コミュニティ、イベントの地域別クラシファイドコミュニティサイト
  4. *Airbnb:世界192カ国の33,000の都市で80万以上の宿を提供している宿泊施設・民宿を貸し出す人向けのウェブサイト
  5. *Uber:アメリカ発、自動車配車ウェブサイトおよび配車アプリ

~Less is more~ 持たない暮らし。本質的な豊かさの追求

先ほどCouchsurfingのユーザーは「体験」を求めるいう例で少し触れたように、欲しがらない若者の新たな欲望は目に見えるモノではない別のものに向かっています。

イギリスのジャーナリスト、ダイアン・コイルは、

脱物質化=経済で価値のあるもの(金を支払う対象)の物質的用量は減少している

と説いています。

端的に言うと、お金でモノ以外のものを買うことが現在の経済の中心であるということです。

ここ5〜6年で不要な物を断ち、捨てることで、物への執着から離れ、自身で作り出している重荷からの解放できるといった考え方の「断捨離」という言葉が流行し、断捨離を実践する人は「ミニマリスト」と呼ばれるようになりました。

また量産されたの家具やインテリアを買うのではなく、自分にあったものを自分の手で作ってしまおうというDIY(Do it Yourself)の考え方も広まり、ストーリーのあるモノ、語れるモノのみを周りに集め、大切に使い続けるというムーブメントも普及してきました。

少ないモノで豊かに暮らすというライフスタイルが現代のスタンダードになり、人々は新たに生理的に気持ちのよいもの、クールなもの、物語を持ったものや生活提案を求めるようになりました。

今、アメリカのキンフォーク(kinfolk)という雑誌が今先進都市の人々を魅了しています。

キンフォークとは先進国の感度の高い書店や雑貨屋などに置かれている”食べること”、”生きること”を扱ったライフスタイル誌です。

友人や隣人達と集まって、皆でシンプルな料理や食事を楽しみ、そこで生まれる会話や人との結びつきを大事にすることーーー”スモール・ギャザリング(Small Gathering)”をコンセプトに掲げています。

編集長のネイサン・ウィリアムスは、

「僕らは”スモール・ギャザリング”を通した人との関わり方に目を向け、意味のある生活や、エンターテインメントで、カジュアルで、熟考された考え方を提示したい。」

と語っています。

このキンフォークのコンセプトは、暮らし方や生き方そのものを考えなおし、単純な消費欲を失った若者がより本質的な豊かさを追求していくためのヒントになることでしょう。

僕がシェアハウスに住む理由。シェアハウスでの暮らし

僕は12の時に親元を離れて寮生活を始めてから、ずっと誰かと共同生活をしたり、シェアハウスをしたりしています。

シェアハウスなので必然的に、必要なものだけを持ち寄り、必需品はシェアしていく”Less is more”の暮らしの実践場です。

水道橋のシェアハウスにいた頃も、共有スペースには常に人が集まり、学びをシェアできたり、友人を呼んで新しい出会いの場となる。

17~19世紀のフランスで行われていた社交界、”サロン”をモチーフにした学びをシェアする場にしようと、ロビーの本棚は、住人の感心が集まるアーティスティックで知的な空間となっていて、住民同士で貸し借りできるようになっていました。

また、イベントも不定期で開催し、近くにあった九段日本語学校の留学生を集めて一緒に巻き寿司パーティをしたり、屋上でBBQをしながらプロジェクターで映画鑑賞会をしたりしていました。

変わっていく社会の中で、一歩先の生き方を模索し、打ち出していく。

そんな生き方ができる可能性がシェアハウスにはあると思うんです。

現在僕は、水道橋のシェアハウスを出て、縁あって旅人が集まる町、中野でシェアハウスをしています。

このシェアハウスは生粋の旅人のオーナーが旅人だけを集めてできたシェアハウスでリベラルな雰囲気がシェアハウス全体に広がっています。

新しい住民と新しいストーリーを紡いでいくことにワクワクしています。

たくさんのモノに囲まれていれば豊かで幸せ。

そんな従来の”あたりまえ”は、いずれ懐かしいノスタルジーになる。

今あるモノを見つめ直し、大切なものだけにフォーカスしよう。

ここにないものは自らで作りだす。

不要なものを壊すことをためらわない。

人生は仮説・試行・検証のサイクルを回し続ける実験場だ。

あらゆるバックグラウンドを持った人達と集い、語らい、

新しいライフスタイルを模索し、打ち出していく。

それができる可能性をシェアハウスは秘めている。

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